家族が病気になったとき、あなたは?

もし家族が病気になったらあなたはどうしますか?

もし家族が病気になったらあなたはどうしますか?

もし家族が病気になったら……。考えたこともありませんでしたが、友人の家族がうつ病になったことが、考えるきっかけとなりました。友人の夫は、コツコツ仕事をする真面目な人でした。人事異動で、残業の多い部署に変わったころから、「疲れが溜まって取れない」と言い出すようになったそうです。そのうち、体調不良を訴えて、会社を休むようになったようですが、友人も共働きだったため、気付くのが遅れたようです。

まずは「気付く」こと!

やっと気付いて夫に尋ねたところ、急に泣きだして、そのまま泣くばかりで、理由は分からなかったのです。不安になった彼女は、他の友人に相談しました。すると、その友人は「うつ病じゃないか?」と言い、精神科か心療内科を受診してみてはどうかとすすめたそうです。
それでもわたしの友人は、すぐに精神科に行こうと言い出せず、うつ病について書かれた本を買って、夫に渡したそうです。すると夫はその本を読んで、しばらくして精神科の診察を受けるようになったそうです。
そんな友人の話を聞いて、自分の家族がもしも病気なったら、自分はなにができるだろうかと考えました。うつ病の症状は、周囲から見て分かるようなサインもあります。このようなサインに気付いたら、本人を見守りながら、医師や専門家、地域の相談窓口などに相談しましょう。

危険な言葉を無視しないこと!

うつ病は「自殺」の危険がある大変な病気です。この病気になった場合、自殺をほのめかす言葉を口にすることがあります。このとき、そういった発言に反応すると、逆効果と考えて、話しを逸らしてしまう場合が見られます。しかし、本人は話しを聞いてもらえないと「自殺願望」を抱え込んでしまいます。本人が自殺をほのめかした場合は、批判したり励ましたりするのではなく、聞き役につとめ、その思いを受け止めてあげます。そして、主治医と連絡を取りながら、見守りを続けましょう。

外出や趣味など強制しないこと!

うつ病の人に気晴らしとして外出や趣味を勧めることは、あまりよくありません。まずは、うつ状態を受け止めて、本人が自然と活動的になるのを待ちましょう。献身的な人ほど一人で色々な問題を受け止め、抱え込んでしまって疲れてしまうことがあります。ストレスを溜めすぎないように、多くの人と協力して、たまには休息をとりましょう。同じ環境で愚痴を言ったり、悩みを話し合ったりできる、家族会などの存在も助けになります。

困ったときは!

困ったら一人で抱え込まずに、当事者グループ、家族の会や主治医、病院や診療所の精神科・心療内科、地域でうつ病や自殺防止対策に取り組んでいる機関(保健所、精神保健福祉センター)などに相談しましょう。手遅れになってから後悔してもどうしようも出来ません。
このサイトも上手く活用して対応してもらえれば幸いです。

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