家族支援専門看護師についてご説明します。まず専門看護師とはどのような看護師のことでしょうか?複雑で解決困難な看護に関する問題を持つ個人や家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための特定の専門看護分野の知識や技術を深めた人のことを言います。専門看護師は、専門看護分野において実践、相談、調整、倫理調整、教育、研究の6つの役割を果たします。(社)日本看護協会 専門看護師認定審査に合格し、ある特定の専門看護分野において卓越した看護実践能力を有することを認められた者をいいます。特定分野一覧として、がん看護、精神看護、地域看護、老人看護、小児看護、母性看護、慢性疾患看護、急性・重症患者看護、感染症看護、家族支援、在宅看護の以上11分野が2013年時点で特定されているものとなります。
これは専門看護師の中でも比較的新しい分野となります。2008年に認定されましたが、まだまだ歴史も浅く、その人数が少ない資格です。家族支援専門看護師は、患者の回復を促進するために、その家族を支援するとともに、患者を含む家族のセルフケア能力を高め、主体的に問題解決できるよう、身体的、精神的、社会的に支援し、水準の高い看護を提供するものです。現在の患者家族のあり方は、多種多様であり、さまざまな問題を抱えていることが多くあります。そんな家族を身体的、精神的に、ケア&サポートすることは、これから重要になってくることと思われます。
専門看護師は、日本国の看護師の免許を有することが前提となります。続いて次の2つの条件を満たしていることが条件になります。
(1)看護系大学院修士課程修了者でかつ日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位(総計26単位または38単位)を取得していること。
(2)実務研修が通算5年以上あり、そのうち3年間以上は専門看護分野の実務研修であること。
これらを満たしていると、認定審査(書類審査・筆記試験)に進めます。これらに合格できたら、専門看護師認定証交付・登録となりますが、5年ごとに更新(看護実践の実績、研修実績、研究業績等書類審査)がありますので注意が必要ですね。
看護師のキャリアアップを考えるとき、こういった専門看護師の資格を取得することによって、更なる看護ケアの向上を目指すのもいいでしょう。とくにここでご紹介した、「家族支援専門看護師」は、患者やその家族との強い係わりや、そのサポートをすることで、大きなやりがいを感じられるものと思われます。
では、現在育児休暇中などで休職中の看護師が専門看護師を目指そうとする場合は、どうすれば良いのでしょうか。まずは看護師として復職するということが重要となるでしょう。ただし、適当に勤務先を選んでいては、専門看護師を夢見て終わってしまうでしょう。しっかりと目標を設定できる病院選びが必要となるでしょう。
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家族支援専門看護師とは、「看護」の分野を超えて「コーディネーター」、「コンサルテーション」といった役割を担えるのも大きな魅力でしょう。家族の在り方はさまざまで、その多様さに合わせた看護ケアを行うことは、とても困難でありながら、やりがいのある仕事と言えるでしょう。資格を取得し本格的に活動を始めてからが、この家族支援専門看護師としての腕の見せ所と言えるでしょう。続きはコチラ
家族ががんになったとき、ほかの家族の考えるべきこととはなんでしょうか?まず、家族が「がんの告知」を受けると、患者も家族も落ち込みや不安、心配など、精神的に大きなストレスをかかえることになります。入院となった場合、患者の身の回りの世話を誰がするのかなどの分担を決めなくてはいけませんし、家族の中で入院した家族をどのように分担するのかを決める必要があります。続きはコチラ
日本には「健康保険」と「高額療養費」という制度がありますので、医療保険に絶対に加入した方がいいとは言えませんが、全ての場合で健康保険が使えるわけではありません。先進医療が必要になった場合には、数百万円の自己負担が必要になる可能性もありますので、こういったことを考えると不足分を民間の医療保険や共済に加入して補う方法を考えるのもいいでしょう。続きはコチラ