鬱病という病気を理解しよう

色々な原因で発症する鬱病

色々な原因で発症する鬱病

鬱病を理解しましょう!日本では、鬱病にかかると、「心が弱いからだ」、「甘えているからだ」と捉える人が少なくありません。これは鬱病に対して、社会的な理解が不足しているからと思われます。鬱病の原因は、これらのことが原因ではなく、このような誤解は患者さんを苦しめ、適切な治療を受ける機会を奪ってしまうことになります。鬱病は、誰もがかかる可能性のある病気です。そのため、鬱病に対する知識を得て、正しく理解することが大切です。

鬱病はさまざまな原因で発症する!

鬱病は、真面目で几帳面な人がなりやすい病気だと思われがちですが、この病気にはさまざまなタイプがあり、考え方や周囲の環境、日常生活のストレスなどが複雑に絡み合って引き起こされるのです。親しい人との死別や離婚、病気になるなどの辛い出来事、または、昇進や結婚、子供の自立などの人生の転機でも、日常生活の急激な変化は大きなストレスとなり、鬱病の原因となるのです。

鬱病の主な症状とは?

鬱病になると、「強い憂うつ感」が、1週間以上続くことがあり、「心と身体」に症状が現れます。これら心のサインと身体のサインを見逃さないようにしましょう。
・心のサイン
何をしても楽しくない、興味が湧かない、虚しい、食欲がない、ネガティブなことばかり考えてしまう、イライラ感がある、など。
・身体のサイン
寝つきが悪い、よく眠れない、すぐ目が覚めてしまう、疲労、倦怠感、食欲低下、頭痛、肩こり、背中の痛み、のどの渇き、便秘、下痢、体重減少、身体の痛み、身体のしびれ、など。
これらの症状があれば、鬱病の可能性があるかもしませんのでお医者さんにご相談下さい。

鬱病の治療法とは?

鬱病の治療は、「急性期」から「回復期」へと、それぞれの段階によって異なります。急性期には、薬を服用しながら、鬱病のさまざまな症状を取り除いていきます。回復期になると、症状が改善してきますので、社会復帰に向けて生活のペースを取り戻していきます。この時期は、ふとしたきっかけで自ら命を絶ってしまう危険もありますので、周囲はより細心の注意が必要となります。症状がよくなってくると、薬を飲む回数を減らしたり、飲むことをやめてしまう患者さんもいますが、勝手な自己判断は鬱病を悪化させたり、症状を長引かせたりする恐れがあります。鬱病は、再発や慢性化しやすいので、症状がよくなっても、医師の指示に従い薬を飲み続けることが大切です。

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